ピュシス徒然草
サークルBiasCrashersのピュシスが徒然なるままに書き繕う種々雑多な謎の手記。 サークル活動情報、他愛ない話題、音楽、読書記録等々。
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亀山郁夫『『悪霊』神になりたかった男』
亀山郁夫『『悪霊』神になりたかった男』みすず書房、2005

ぐぁー、やられたッ!

普段は、読んでる本のことを全然こっちの話題に出さない私ですが、今回ばかりは出したくなりました。
というわけで、結構自分語りが入ってます。
つまらないこと必至だと思いますので、読み飛ばすこと推奨。
所謂チラシの裏ってヤツですよ。
最近チラシの裏で白いのって無いですよね。
両面印刷、経済的。

ドストエフスキーに関する本は、全然近寄らなかったんですが、新刊で出てたので気になって手に取ってみたら……。

私の一番の根幹にあるものが何かと問われれば、多分、ドストエフスキーなんだと答えるしかないかなと思います。
小説読むきっかけとなったのは、ドストエフスキーに出会ってですから。
小学五年のとき、『罪と罰』という背表紙に惹かれて手をとったのが運の尽き。
いたいけな少年の脳味噌にとっては甚だ苛酷な衝撃でしたね。

『悪霊』を読んだのは、中学二年のとき。
『罪と罰』は結局小学生の頭じゃリタイヤするほかなく、中学二年でようやく読めたのですが、その直後に手にとったのが『悪霊』
ちなみに、サルトルの『嘔吐』を読んで『存在と無』を手に取り哲学の泥沼に脚を滑らせてしまったのが、中学一年のときのことでしたので、それから一年間、まぁまぁ読めるようにはなっていました、多分、恐らく、きっと。

その頃の将来の夢って、今考えれば何故だろうと首を傾げるほかないのですが、心理学者でした。
いや本当に不思議。
多分それもドストエフスキーの影響を受けたような気がしないでもないですが、そんなわけで、もちろんその視点が全てというわけではないですが、心理学的、というかフロイト的な視点でも『悪霊』を読んでました。
って、鶏が先か卵が先か、みたいですね。

そのため、マトリョーシャのとこは思いっきりマゾヒズム的意味で捉えてたんですが……。

何とまぁ、これがこの亀山さんの斬新な解釈とのこと!
別に、だから大した解釈じゃないんだよ、とかそういう意味じゃなくて、ただ素直に、やられた、と思いました。
自分の根幹をネズミに囓られているかのような感覚に陥りそうなので、ドストエフスキーに関する評論は手をつけたくなく、それ故に一般的な解釈なんて全然知らんかったわけですが。
それにしても、何か先を越された、という気がして少し悔しい。
それとともに、よくぞ世に知らしめてくれた!
という賛辞を送りたくもあります。
誉めてくれると嬉しい、という言が書かれていたので、大いに誉めます、ブラヴォー、おお、ブラヴォー!!

で、最後の方まで読んでいったら、あぁなるほど、著者と私の考えがかなりリンクしてるせいか、と納得できるトコがありました。
引用しましょう。

 そう、テクストというのは、いったん作家の手を離れたが最後、必ずしも書き手の言いなりにならなくてはならない道理はないのです。
 独立した自由な生き物になるのです。
 そして、かりにこれが誤読だとしても、私はこの誤読を大きな誇りとし、できるだけ多くのドストエフスキーファンに吹聴したいと思います。
 何しろ、真理は一つだけなんてことは文学では絶対にありえませんからね。
 数学や物理学の世界とはちがうのです。



まぁ、数学はともかく物理学はどうなんだろう、という疑問こそあれど、文学に関してはその通りでしょう。


さてさて、相変わらずとりとめもなければ面白味もない長文ですが。
改めてドストエフスキーにちょっと触れてみて、私は一体どこまでドストエフスキーに対抗できるんだろう、とか不遜なことを考えるばかりです。
何となくは思ってましたが、『黒猫』はポーよりドストエフスキー寄りですよね。
『マッチ』はどうなんでしょう。
そのポリフォニー性はやっぱりドストエフスキーの射程圏内でしょうかね。
って、こればかりは完成して世に出してみないと何ともかんともでしょうが。

さて、気合入れ直されましたよ。
読み易くもめちゃくちゃ分かりにくくて面白い作品に仕上げるべくがんばりまっす。


亀山郁夫『『悪霊』神になりたかった男』
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